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懐かしの「パクシ」をビデオテープで購入

下の子はなんとなく妹だと思ってたけど弟だって

今や映像媒体はDVDに完全移行し、フルHDのブルーレイまで普及してきている昨今、まさかVHSを新しく購入する日が来るなんて。「パークーシ、ぼく。」で始まるパクシというアニメーションをご存知でしょうか。

こういうのです。



うわ懐かしー!と思ったあなたは私と同世代かもしれません。山村浩二さんという方の作品で、1995年頃、おかあさんといっしょの中で放送されていました。私は幼い頃に見ていて大好きでした。人によっては怖くてトラウマらしいですが、私は鈍感なのかそんな記憶はまったくありません。あの独特な空気感に魅せられていた事を今でも覚えています。

パクシのとある一話。



この動画でも登場する謎のおじさん、ワニのバルタザールが歌う「だーだりんだんでーだりん、だーだりんだんどん、くるりん」というフレーズに聞き覚えがある方もいらっしゃるかと思います。ご覧の通り1つの話が1分程度ととても短いんですが、個性的なキャラクターとストップモーション(コマ撮りアニメ、クレイアニメとも)が創り出す不思議な世界が見る者を引き込みます。

作者の山村浩二さんはアニメーション作家で、パクシのような子ども向けの作品も作られますが、基本的には短編の映像作品を作成する映像作家さんという認識でいます。代表作は「頭山」です。私は山村さんの作品が好きなんですが、幼少期に好きだったパクシの存在は正直最近まで忘れていました。大人になってから山村さんの作品に出会い、他の作品も見てみたいと思って調べていたところ、パクシと再会しました。今も昔も同じ人の作品が好きになるというのは私にとって潜在的な何かに影響するからでしょうか。YouTubeでパクシを見た瞬間、うわー懐かしい!これ大好きだったなという感覚が蘇り、DVDを買おうと決めました。が、残念な事に2012年3月現在DVD化されておらず。正確には山村さんの作品を複数集めたDVDに納められているんですが、厳選された5篇のみとの事。本来は全18話なので私には物足りません。そんな時過去にVHSで発売していた事を知り、しかもネット通販で見つけたので勢いで買ってしまいました。VHSという事でとっくに廃盤になっていて、中古です。定価よりちょっとだけ高かったです。価格が下がらないのは凄い。しかも中古なのに。新品はプレミアがついていてとんでもない価格になっています。山村さんは人気作家さんなのでファンの方には需要があるでしょうからね。何はともあれ、これで安心して全編見る事が出来ます。いろいろ気になっていた事もありますしね・・・パクシの正体はイルカ、というまさかの情報とかね。

パクシを見てまず驚いた事、それは15年以上も前に見たきりのはずなのに、所々・・・というか結構な割合で映像を覚えていた事です。おかあさんといっしょの中という事もあり、おそらく当時何度も再放送していたと思うんですが、それでもパクシの放送が完全に終わってからそうとう時間が経っていると思うんですよ。それなのに覚えているくらい強烈だったんですね。そんな映像を作った山村さんも凄いし幼少時代の人間の記憶力も凄まじい。あとパクシ好き過ぎな当時の自分にもびっくり。

裏

約1分の本編が18話。テーマ曲の「パクシのうた」と合わせても収録時間は23分です。普通のアニメ1話分ですね。しかし、1分間の中味は濃いです。たった1分しかないのに絶妙な割合で「間」が存在します。パクシ=子どもの目線から見た日常風景を表していますが、子どもにとって世界は大人が思いもよらない見え方をしているんですよね。そこが鋭く表現されていると思います。自分自身幼い頃にパクシを見ていたので、その当時の記憶・・・というか感覚が蘇ります。幼い子ども特有の感受性の豊かさというのは大人になるにつれ忘れていってしまいます。常識にとらわれたり頭が固くなってしまうんでしょうね。しかし、大人になってもその感覚を忘れていない、むしろ研ぎすまされているかもしれない人も存在すると思います。山村さんもその一人ではないでしょうか。芸術家には不可欠な感覚かもしれませんね。私もその感覚を忘れたくありません。それは本当に切に思っています。なので今回のように幼少期の思い出に浸る事も大切だと思いますし、昔好きだった、または嫌いだった物、事、場所などに触れる事も大事なんじゃないかなあと思います。これは芸術に限らず人間として重要な感覚だと思っています。重要というか、そういった豊かな感受性を持っているほうが絶対に楽しいです。人生が。周り中に転がっているはずなので、これを読んでいるあなたも楽しい小さな発見を心がけてみてはいかがでしょうか。私結構子どもっぽいところがあるんですよ。それがただ幼稚なだけなのかステキな感覚なのかは分からないんですけどね。

パクシから話がそれまくってるぜ。ではここでパクシ、イルカ説について。パクシはイルカであるという情報がネット上でも語られています。それがどこから出た情報かは分かりませんが、本編を見た限りではちょっと違った解釈で伝わってしまっている情報な気がします。本編に「しんか」という話があるんですが、そこではパクシのお父さんがパクシに進化論の解説をしています。解説と言ってもパクシには台詞という台詞は無いのでビジュアルでの解説です。そこでは、三葉虫→魚→イルカ→猿人→パクシ、という流れで進化した事になっています。つまり人間はサルから進化したよ、みたいな感覚でパクシはイルカから進化したよ、といったニュアンスでしょうか。なので当然パクシはイルカそのものではありませんが、イルカから進化した事にはなりますね。まあ確かに見た目がシロイルカっぽいかもしれませんね。シロイルカは背びれも無いですし。山村さんが公式にイルカそのものであると言った可能性もあるのであくまでも憶測です。

あとお菓子について。パクシのうたにも「おやつだいすき ぼくはパクシ」という歌詞があるように、パクシはよくお菓子を持ち歩いて食べています。なんのお菓子なんだろう。答えはおまんじゅうです。まあ割と見たままなんですが。パクシのお母さんが生地を丸めている描写がありますし、なにより「まんじゅう」という回があります。これがすばらしい。出来立てのおまんじゅうのほくほく熱い感じがとても豊かに表現されています。これがさっき書いた「感受性」です。本当に繊細で鋭い方だと思います。山村浩二さん。そしてそれを表現できる技術力も凄い。

パレード三部作は評価が高いようですが、私も一番好きな回は「パレード」です。本当に夢があってすばらしいです。この話に登場する王様のイラストを鮮明に覚えていました。懐かしいとかを通り越して「知ってる」と思ってしまいました。当時の自分もこの回は好きだったのでしょう。他には「かえり道」の薄暗い空気感、「絵本」の静と動の対比、「オルガン」の映像美、「落ち葉」での可愛いバルタザールなど魅力は語り尽くせません。書いていて思いましたが、表向きは子ども向けでも映像作品として凄く高度な事をしているんですね。パクシはシュールでも哲学でも深い裏の意味があるわけでもないと私は思います。「感覚」です。感覚の映像化。上でさんざん語った感受性です。忘れていた気持ちを呼び覚ましてくれます。

パクシに何の思い入れも無い人には長くてつまらない記事でしょうね。毎度の事かな。見る手段が限られ、万人におすすめ出来ないのが現状ですが、私と同じように当時パクシが大好きだった方や山村浩二さんの作品が好きな方はこのVHSをなんとか手に入れてご覧になってはいかがでしょうか。多くの人に見てもらいたいのと、高画質無劣化で楽しみたいのでDVD化を切に願います。見たいのに劣化が怖くて何度も見る事ができないジレンマ。パクシはネット上でも情報が少ないので検索でここにたどり着く方もいらっしゃるかと思います。少しでもそんな方の役に立つ記事になっていればと思います。そうそう、東京の山手線の車内モニターで「トレイン基礎英語」というコーナーがあるんですが、そこで山村浩二さんの絵を見ることができます。中央線でもやってた気がする。他の線でも放送しているかもしれませんね。都内を移動する際はちょっと意識してみてください。

余談ですがこのビデオ、かつてはレンタルされていたっぽいです。レンタル落ちです。キャラクター紹介つきとパッケージには書いてありますがそんな物は入っていません。かなり色あせてるしね。出品者さん状態良いって言ってたじゃないかとか思いましたが映像に何ら支障は無かったので問題ないです。それはいいとして、ビデオに「小禄店」と書いてありました。これ最初なんて読むか分からなかったんですが「おろく」と読むみたいです。小禄、調べてみたら沖縄の那覇市にある地名だそうです。このパクシ沖縄から来たのか。ウルクンチュはムンチュー意識が強くてウルクムニーで話すんですって。何気に充実したコンテンツを持つLink→小禄のホームページ。何かの縁という事で後でゆっくり見てみよう。
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2012.03.19 01:41 紹介 clap tb(0) cm(0)