上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- --:-- スポンサー広告 clap TB(-) CM(-)

またまたフェルメール

手紙ブームなう@17世紀

Bunkamura ザ・ミュージアムで開催中の「フェルメールからのラブレター展」に行ってきました。またフェルメールです。実はとっくに行っていたんですが記事をまとめていませんでした。ここ最近フェルメールの絵がよく来ますね。生涯に30数点しか絵を残していないとされるフェルメールの絵画を、日本に居るだけでこんなに見る事が出来るなんて嬉しいです。なんだかんだ日本に居るだけで半分くらいは見た事になるな。

今回来日しているフェルメールの作品は3点。手紙を書く女、手紙を書く女と召使い、そして手紙を読む青衣の女です。どれもタイトルに「手紙」と入っていますが、今回はフェルメール以外の画家の絵も手紙にまつわるものばかりです。17世紀のオランダは識字率が高く、封蝋の登場や郵便の発達などの影響で手紙ブームだったようです。今はSNSが流行していますが、いつの時代もコミュニケーションツールが流行するものですね。「チューリップ植えてるなう」とかやり取りしていたかもしれまsそんなわけないです。ちなみにフェルメールの絵画はWikipediaに大体(全部?)載ってます。しかも絵によっては重い代わりにとんでもなく拡大できる。Link→Wikipediaフェルメールの記事

今回は手紙を読む青衣の女がメインな感じでした。でも私が行った時はなぜかその絵の周りだけ全然人が居なくてじっくり見る事が出来ました。これを見ずして何を見るのだ。いや、他の作品も素晴らしいですが今回手紙を読む青衣の女は押さえておくべき。上の写真の上部真ん中がそうですが、残念ながら状態があまりよくありません。これでも修復は施されているので、修復前に比べれば明らかに綺麗になってはいるんですが、やはりくすんで見えます。しかしそこはフェルメール、とても迫力があります。展覧会に行く前にテレビの特集でこの絵が紹介されていたんですが、そこでは女性のパートナーである男性からの手紙を読む暖かい雰囲気の絵、といった感じに紹介されていました。この絵は、後ろに掛けてある地図により恋人、あるいは夫が遠くに旅立っていて、そこから来た手紙、という事が推察できるようになっています。また、女性の体型から妊娠しているのではないか、とも言われています。

ここからは私個人の解釈ですが、パートナーの男性からの手紙とか妊娠しているかもとかは納得できます。しかし、「暖かい」という感じは全く受けませんでした。現物の絵を見るとますますそう思えます。私には、送り主の安否が心配でようやく届いた手紙を必死になって読んでいる、というように見えます。なので今回の「ラブレター展」というタイトルはちょっと違う気がします。フェルメールはその暖かな表現や日常風景の様から日本人にとても人気があります。なので「ラブレター」とか言っておく方が受けがいいのかなあ、なんて思ったり。フェルメールの意図が明確に分かる証拠があったり、この展覧会のタイトルに関する納得の理由がある可能性もあるので一概には言えないんですが。そもそもこんな風に人によって色んな解釈が出来るところがこの絵やフェルメールの魅力かもしれませんね。私は絵画というものは受け手が感じた印象がとても大事なんじゃないかと思います。

これに対し「手紙を書く女」は人物の表情からしてもラブレターかもしれませんね。上の写真の右側です。フェルメール特有の穏やかさを感じました。しかしこれも良い状態と言えるものではなく、作品本来の姿とは少し違っているかもしれません。もともと薄暗い画であったとは思いますが、もしかすると本当はもう少し明るい色調だったかもしれませんね。ヤニでこういう色になってしまっている油絵は多いです。

上の写真左側。「手紙を書く女と召使い」は・・・なんかどれも同じようなタイトルで文字にすると紛らわしいですね。うん、それで感想ですが、まずとにかく状態が良い。凄く綺麗で最近描いた絵のようです。このような状態の絵は、まるで描かれた当時までタイムスリップしたかのような不思議な感覚があります。芸術作品という事実の前に、そうか、300年以上前このキャンバスの前には実際にフェルメールが存在してこの絵を描いたんだな、と。古典的な絵画というのは作者の写真などももちろん存在しないので、絵画そのものが最初から存在していたかのような変な先入観みたいなものがあると思うんです。美術の教科書に載っている絵画だって、大昔にちゃんと人間が描いたんです。頭では分かっていてもなんとなく「絵」として見てしまいませんか。・・・分かりますか?この感じ。上手く説明できてないかも。

状態についてしか語ってないじゃないか。この絵は、夢中になって手紙を執筆している女主人と、まだぁ~?みたいな感じで待ってる召使いの対比が面白いですね。ただこれもラブレターとかではなく、結構緊迫していると思うんですよ。机の前には乱雑に投げ捨てられた手紙が落ちているんですが、この事から届いた手紙を読んだ直後、一刻も早く返事を書かねば、という状況だと思います。あ、でも、恋人からの手紙に一刻も早く返事をしたい!会いたくて会いたくて震える!とも解釈できますかね。もし緊迫した状況と分かっていたら後ろの召使いももうちょっと緊張感があるかもしれませんしね。

3点とも真相はよくわからない・・・というか単に私の勉強不足かもしれないんですが、とにかく色々解釈してみるのも楽しいと思います。むしろ予備知識無しに感じたままの印象というのも大事かもしれませんね。自分で感じた事と、実際の意図を比べてみるのも面白いかもしれません。

今回は一般的に有名な画家はフェルメールくらいかもしれませんね。他の名も無き画家たちの絵も素晴らしいので素通りしないでちゃんと見ましょう。今回はどれも手紙に関する絵に統一されていて面白いです。こういうのは展覧会ならでは。美術館の常設では出来ません。本当に手紙ブームだったんだなあと思いますね。そんな手紙の絵画の中でも際立って面白かったもの。上の写真の下の絵画ですが、見ての通り手紙。手紙そのもの。エドワールト・コリエルという人の「レター・ラック」という絵です。すごく精密に描かれていて遠くから見ると本物みたいでした。にしても流行りすぎでしょ手紙。

それぞれの絵画はこの辺が見やすいLink→フェルメール絵画に隠されたメッセージとは、日本初上陸作品も含む展覧会が東京巡回

フェルメールからのラブレター展、もう3月の14日で終わってしまうんですが、手紙に焦点を当てたなかなか面白い展示の仕方なのでフェルメールしか見るもの無いんでしょ、とか思っている方も楽しめるかもしれません。機会があれば。

余談。自分だったら企画名は「フェルメールとオランダの手紙」とか「フェルメール ~手紙の真実~」とかそんな感じにしたいな。本当は「フェルメール、手紙ブームに乗っかる」とか「フェルメールと仲間たち ~手紙なう~」とかだと意味が分かりやすい。そんな事より今度はいよいよ大好きなダ・ヴィンチの絵が上陸しますよ。楽しみ。
2012.03.13 22:00 外出 clap tb(0) cm(0)

コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

trackback

この記事のトラックバック URL
http://kagia7.blog137.fc2.com/tb.php/82-c9e50cd1